パラダイムのその先へ

好きなアイドルがいる。

こんな企画(今週のお題)があると知って、居ても立ってもいられず初めてはてなアカウントを作った。MeseMoa.について(Twitter以外の場で)書いてみたいと思ったから。こういうのもフッ軽っていうのだろうか?

 

MeseMoa. - YouTube https://www.youtube.com/channel/UC6454ctklRFUiE6CMzuw0hQ

 

好きなアイドル。いつ頃から好きなの、と聞かれるといつも迷う。

専用のTwitterアカウントを作り、しばしばライブだのイベントだのに行くようになったのこそ最近だけど、それより前から年単位で「好きな人たち」ではあった。

1st シングル(2013年3月)のコンセプトで「ああこりゃ好きだな」と感じ入ったのを今も覚えている。あのMVは、それまで女子ドルばかり見てきた私に、新鮮かつ親しみのあるものとして映ったのだ。男性踊り手ばかりでそろいの衣装でオリジナル曲をやるというのは新鮮だった。それでいて、衣装の方向性とか映像の切り替えとか曲調とかには、「グループアイドルというものの本質を抜き出して、性別はとっぱらってみました」と思わせるようななじみがあった。

この感じ、私、知ってる。女子ドルのPVで「わあ多幸感」ってなるやつと同じだ。

何よりも、そう、多幸感。大勢で歌って踊る姿にはやはり多幸感がなくては。自分がアイドルに求めるものってこれだなーっていうものをはっきりと体現している踊り手の人たち、こんなの好きにならずにいられないじゃない。好きなものといえばもっぱら女子アイドルで、男性アイドルに興味なんて全くなかったはずなのに。

 

動画だけでは飽き足りず、彼らのツイートを見逃したくなくて、netidolという名前の非公開リストに全員を追加した。「好きな踊り手集団」は、いつの間にか「好きなネットアイドルになっていた。好きであることにもう疑いなんてないのに、気恥ずかしさが邪魔をして、フォローするでもなく非公開リストに留まってはいたものの。

 

時は流れて2019年。彼らのライブ会場の規模はすっかり大きくなって、二足のわらじの片方を脱いで全員(ほぼ)が専業アイドルだし、所属する会社もできた。外部の個人仕事も着実に増えている。今となっては「(ネット出身の)アイドル」くらいが対外的にちょうどいい説明だろうか。

私もすっかりライブやイベントに慣れたし、今の彼らは私にとって他に修飾語のいらない「好きなアイドル」そのものだ。

 

アイドルである9人を現在進行形で見ている、これは楽しく幸せなことだ。間違いない。

一方で、私にとっての彼らがまだ「好きなネットアイドルだった頃のことや、動画でしか彼らを知らなかった頃のこと、当時を寂しさとともに懐かしく思うことは、正直に言おう、そりゃあある。あの頃からライブに行っていたら、どんなものが見えただろうかと、ニコニコ動画やライブDVDでしか知らない時代に思いを馳せる。ツアーごとにDVD出るでしょ、だったらライブは行かなくていいや、なんてたかをくくってたくせに、今さらになって「行ってみたかったな、見ておきたかったな」なんて思ってしまう。懐古にもならないような懐古を捨てきれずにいる。

でも、ここからが「現在進行形のアイドル」のすごいところで、そうした寂しさが拭えなかろうとも、強がりでも何でもなく、寂しさを大いに上回る楽しみがあるのだ。これから先が、本当に本当に楽しみでならないのだ。

 


【MeseMoa.】平成パラダイムチェンジ【5th single】

次は何を見せてくれるんだろうって、いつだって私はどきどきしている。

 

ああ あいつにも 見せたかったな

過去を思うことはきっとこれからも何度もあるだろう。10人のことがとても好きだった。だけど今、過去を思う時、少しの感傷とともに私たちに寄り添ってくれるフレーズがある。やっぱり、嬉しさや楽しみが勝っちゃうな。

 

先日始まったツアーのファイナルは、8月4日、パシフィコ横浜国立大ホール。今からこんなにもそわそわと八月が待ち遠しい。子供の頃だってこんなに夏を待ちわびたことはなかった。私の好きな人たちは、何を見せてくれるんだろう。何を見るんだろう。そして、その次は?

 

 

これが、私の好きなアイドルの話。

今週のお題「アイドルをつづる」