推しのソロライブ感想文(茶色のあの人編)

こんにちは、こんばんは、一介の茶推しです。推しが1時間の無観客ソロライブをやったので、感想文を書きました。っていうかほぼほぼ「野崎弁当劇場」の感想文です。


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なお、ご本人の5月30日付ブログ(MeseMoa. 公式ブログ - ヒトリノ話 - Powered by LINE)は未読です。
以下、セトリ等々ネタバレです。


0. プロローグ

暗い画面に、よくは見えないけど何かが写っている。
それが誰も座っていない椅子だと分かった瞬間ぞっとした。
もう何を予想したって無駄なんだ。そう思った。
「谷口」と「吉田マネ」。ははあ、そうですか、なるほど。いや、なるほど?
とりあえず、「マネージャーさん場慣れしてますね」とかなんとかコメントを打つ。

1. ON

つって一曲目ONなの???
急にあまりにも普通の始まり方ではないですか。一体何が起きているんだろう。
いや、でもまあ、そうだよね、これはいつも野崎さんが曲振りする曲だし、歌い出しも野崎さんだもんね。
「どこまででもONで行こう」の高音がきれいだ。
被せにしてる他メンバーの声に、不在を感じて切ない。特にフォーゲルさんの声がよく聞こえるのは元のパート分けゆえか、それとも私が緑推しだからですかね。
「僕の歌いだしから始まる曲ですので」
あ、本当にその選曲理由なんだ。

2. MONSTEЯ

MCから曲へ入るときの一瞬の切り替わりが、真逆の糸で見せるような役者っぷり*1を思い出させる。あんなににこにこ柔和な表情で曲振りしといて何よ、何なのよ。
続いてイントロの、最初の脚をクロスさせるポーズ。これがもう絵になって仕方ない。カメラワークもいいんだこれが。
そして「何かが音を立て はじけとんで」の「で」の高音で、観る者をすっかり別の世界へ連れて行ってしまった。
なんか自分がよく見てる野崎さんとは別の人みたいだ。なんとなく、80年代後半のソロ歌手ぽい。サビ、そんな風に歌うのね。
衣装(NSのスーツ衣装)があまりにも普通のスーツに見えて、だけどもこのパフォーマンスはなんだ。普通のスーツ着てる勤め人は、こんな風に歌ったり踊ったりしないぞ。
この曲を完全に自分のものにしていて、さながら「モンスターを乗りこなしてる」といった印象。それとも野崎さんがモンスターなの?
最後唇さわったーーーーーー!
「はい、ありがとうございましたー」
じゃねんだよ。
切り替えが速いんだよ。
同じくcosmic!楽曲ということで、聖誕祭でカニ少をやったことに言及があり、去年の聖誕祭の選曲素晴らしかったな、と思い出す。

3. 今だけは…

そうだったこの人こういうテイストも似合うっていうか着こなす人だった。
えっこれスーツでやるのやばくない?と狼狽えてから、違うでしょスーツって歌詞に出てくるのはREiでしょ、と我に返る。
同時期のユニット曲であるBlack Roseを連想するけど、Black Roseの野崎さんとは当たり前ながら別人だなとも思う。*2
しかしやっぱりこれをスーツ姿でやるって、曲の奥行がすごすぎる。なんというストーリーテラーだろうか。

4. トークコーナー

不穏な慕情の歌が続いた後のトークコーナー。
「吉田について」のくだりで、どうやらこれはそういう(そういう)構造の演劇だぞと気づく。
衣装を選んだ理由がものすごくストレートで、いわゆる「受け止めきれない」とか「抱えきれない」心持ちになった。

5. 大逆転ディーラー

「ソロライブで歌った人はまだいないはず、踊ってた人はいたかも」と聞き、すわディーラーか、と身構える。*3
ウワーーやっぱりディーラーだーー!
Aメロの「奪わせてその内側」の「わ」に、この人ここまできれいに高音歌う人だったっけ、と小さく驚いた。
「あんまり一人でやるような曲じゃない」と言っていたけど、実際、ソロ演目としての再構成の度合いがとんでもなくハイレベルだと感じた。原曲では他のメンバーが受け持ってる台詞が、ここでは全て野崎さん独自の解釈になってるように見えて、その解釈力にも唸る。あまりにもさらっと歌っているように見えるけど、恐ろしいことですよこれは。
show down!に射抜かれるし、あまりに役立たずな哀れな豚だし、めちゃくちゃ身ぐるみはがされてるし。参ったな。
ショートじゃなくフルでやった理由が、ああ野崎さんだなあって思う。参ったな。

6. センチメンタル

こういう曲調も似合う。初出しのカバー曲ではあるんだけどすごくなじんでて、いい意味でさらっと聴けてしまった。
声だけじゃなくて、目でも歌う人なんだよな。
からの、「オモイダセ」。いやいやいやいやいやこわい。
演劇だやっぱり演劇だ。
野崎弁当とは。
野崎弁当とは。

7. I AM

一体どうなってるんだ。演劇っていうか歌劇なのか。
マンマ・ミーア!的な試み(ジュークボックスミュージカル)なのか。
宮沢賢治のやまなしを想起する。あれはクラムボンのくだりのもっと後、「私の幻燈はこれでおしまいであります。」といって終わるのだ。

8. Black Rose

なんていうか野崎弁当という人は、「妄想に形を与える」能力のめちゃくちゃ高い人なのだと思う。稀有な能力だ。

9. エビバデDASH!!

「野崎弁当劇場」という語の余韻が抜けないまま、おまけ演目が始まった。
おまけ演目でお着換えするのその衣装なの。なんてこった。
CH.8静岡でのソロ、楽しかったし嬉しかったな、と思い出した。

蛇足と深読み

ONの後の「出る直前のこととか全然記憶にない」、これはただのMCだったんですか、それとも。
そして衣装。「初センター曲の衣装だから」と語ったその理由まで「野崎弁当として選んだ」ってかたちになってるわけでしょ。NSは谷口の初センター曲ではないもの。
それから、これは親しいオタクが指摘していたことなんだけど、「谷口」も「吉田」も、線対称、鏡写しなんだよね、名前が。これはもしかして二人の核心に迫る何かアレなのではなかろうか。


さて、箇条書き的ではありますがなんとか感想文をまとめたので、いよいよご本人のブログを読もうと思います。ごきげんよう


*1:これは常日頃言っていることなのですが、真逆の糸の終盤の野崎さんが私めちゃくちゃ好きです。

*2:この感想文は、リアタイ視聴中に書き留めたメモを再構成して書いているのですが、自分で読み返していていちばんぞっとしたのはここの記述です。

*3:踊ってた人=DDベイビーズ綾野れんくんを私は推しています。